殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

紅一点 一点ほどの暖かさ

有名な句のもじりになるけど、サンファンどうやったらもっと売れるのかな、みたいな話があったので。

 

といいますか、武侠ものというジャンルの、小説界、エンタメ界におけるニッチさを考えたら、大ヒットといかないまでもそこそこ売れているのでは。知る人ぞ知る的な。

大体が、登場人物や固有名詞が、全部漢字だってところから、普通の人はとっつきにくいのですよ。今の人は面白いスマホゲームもいっぱいあるし、忙しいからゆっくり読書する暇なんてない。何にも考えないで見られるアニメや、漢字があってもノリで理解できる漫画や、嗜好性の高いゲームに行くのは当然のこと。

アニメだって流行りの鬼滅は、ストーリーがわかりやすくて、セリフが理解しやすくて、感情移入しやすいキャラが沢山いて、優しさと正義の軸がしっかりしている。

東離一期って、流行りものと真逆なので。理屈っぽくてわかりにくくて、セリフも言い回しも難しくて、主人公は片方が強いけれども謎めいたおっさんで、もう片方は次第に現す本性がド外道で。親近感のひとつもない。

時間がいっぱいある人だったら、先入観にとらわれず、自分の眼で見て確かめよう、となるかも知れないけれど、忙しい人はまずなにか作品を見よう、となったらネットで評判をチェックする。あらすじだの、映像だの、映画だったら星の数だの。貴重な時間を無駄にしたくないですから。時にはもう、ネタバレだって読んでしまう。

漢字ばかりで理解するのが難しそう。血がたくさん出るのは怖い。主人公が詐欺師って、騙されて嫌な思いする人が出るんだったら見てて辛い。人形は綺麗だけど、表情ないし興味沸かない。萌えたりときめいたりするような可愛い女の子もたくさん出てない。そもそも外国作品なんでしょ。面白がってるのは中高年ばっかり。出ている声優も中年ばっかり。

 

……映像だったりアクション技術だったりは本当に素晴らしいのだけど、取っ掛かりとしては完全にマイナスからのスタート。それでも、公式ツイのフォロワさんそれなりにいるのだもの。逆にすごいような気がしてきた。

 

漢字が多くてわかりにくくて国産じゃなくて。似たような条件の魔道祖師が売れたのは、その根本、基本軸にそれはそれはわかりやすい恋愛という萌えがあるから。萌えというのは全ての欠点を凌いで余りある要素。

一期は面白くはあったけれども、萌えはなく。二期で登場した浪さんの、殤さんへ向ける様々な感情が垣間見えたところに、ようやく萌えを感じた次第で。

むしろこんなに美形の人形が揃っていて、そもそもブロマンス要素なしだなんてもったいなさすぎやしないだろうか。普通の恋愛要素にしたって、味方にいる女の子が既に人妻だったり、待ち人ありなんて身持ちが固すぎやしないか。フリーの可愛い女の子キャラ、もっと出したっていいのに。敵の女性キャラは強烈な妖魔おばさんや、悪徳皇女ばっかりだしさ。フリーのヒロインはどこ。誰に恋したらいいのか。軍破殿か。

 

三期ではさすがに首が飛んでばかりだと可愛さと萌えが足りないのかも、と製作委員会も考えられたのか、ねんどろ凜さんという、日本では禁じ手ともいうべき手法で何話にも渡ってプッシュしてきたが。あれってスポンサーがバンダイの特撮の本編中で、商品バージョンの変身グッズを主人公が子供達に直接すすめてるみたいなもんだよね。

可愛くて萌えるのは確かなものの、実際は5000円近いフィギュア、濃いファンは当然欲しいけれど、はたして何人の一般視聴者が、欲しいと思って声を上げてくれるのか。

 

原作者様も、萌えがわかってらっしゃらないわけじゃないと思うんだけど。あれだけヒメ媛萌えの婁震戒さんを書かれているので、匙加減の問題。今の時代はもっと濃い目でも大丈夫。それがあざとくて嫌だというひとより、泣いて喜ぶようなひとのほうが作品にはお金を落とすよ。そこはもう間違いなく、ねん殤さん三体、ねん浪さん二体をお迎え済のこちらの沼底民が保証する。

 

今のところ三期の正道主人公側の、紅一点といえば文字通り浪さんで、その運命に翻弄されるヒロインぶりは確かにヒロインといえるけど。

螟蝗猊下にもし、目を斬られたのが睦っちゃんじゃなくて浪さんだったならば。二期で殤さんを追いかけてきたのが、睦っちゃんだったら。

「どうして巫謠を避けているの?!  巫謠は不患のこと、ずっと待っているのよ?! 」

って叫んで琴でひっぱたく睦っちゃんは、それはそれで見ごたえがあってヒロインとしてさぞ可愛かったろうと思ってしまう。まあ、浪さんでは耳が良すぎるので、目の傷が癒えたらしれっと来てしまうかもしれないが。

 

「コイツの耳は周りの景色を写し取る。目が見えなくたって、息遣いや心音で、誰がどこにいるのかまるっとお見通しよ。」

「だからって、危険すぎる! 」

「巫謠なら大丈夫よ。私もついてる。てことで七殺天凌の捜索、私たちも一緒に行くからね、不患。」

 

うん。元気な女の子いるって、いいなぁ。目元に布を巻いた、盲目な浪さんも萌えるなぁ。妄想楽しい。