殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

人間の叡智が

先週も慌ただしく、特になんの殤浪妄想も展開できずにうちに帰ったらひたすら眠るだけだからの日常を送ってしまった沼住人。それでも楽しみなような怖いような気持ちで迎えた東離三期の十一話。物語も佳境の十一話。じゅういち。

サンホラ民でもある自分は、鑑賞後、「11文字の伝言」を聞き直して泣きました。陛下の数ある名曲のうちでもこの曲がいっとう好きで、浪ママンが息子にこんな風に願っていてくれたら素敵だね、と妄想していたのが少し真実になったのは良かった。良かったんだけど哀しい。恋心を抱いたら一途で健気で周りの人間が見えないのは母譲りなのか浪さん。きっとママンの周りにも、最近の姫様ちょっと変、ていう乳母や侍女が存在した筈なんだけど。(ああ、睦っちゃんが乳母や侍女の娘説もありだな。)ママンは恋人の存在しか見えておらず、そこは三期通じて十話まで、殤さんの名前しか呼んでいない浪さんに通じる。

 

しばらく前に、浪さんは吸血鬼ハンターDぽい、と考えてたのも魔族とのハーフなのも確定してしまった。成功例はただひとつ。この後、魔界に行って淡々と魔族を狩る浪さんになってしまうのだろうか。己の血を呪う日が来るんだろうか。今は浪さんに、「14文字の伝言」を贈りたいよ。どうか殤さん、伝えてあげて。

 

べるたーんは魔族は刑亥姐さんや媛のような人間に翻弄されてばかりいる被害者じゃなく、本来の加害者、人心を弄んで玩具にする恐ろしい力を所有する象徴として出てきている気がする。魔族なめたらあかんぜよ、と。

このまま魔族にやられっぱなしではないよね。

人間に神誨魔械を授けてくれたのはたまたまこの時空に現れた、中原にお住まいだった白蓮さん、だったと唐突に、非常に唐突に明かされた十話。でも、魔族特攻である中原由来の武器がたとえ沢山もたらされていたとして、それは殤さんの言葉を借りればただの道具。振るうのは人間の手。

窮暮之戰で魔族達を追い返したのは、道具である神誨魔械を、どこかの古い映画じゃないけれども勇気と愛と友情と、叡智と奸計と謀略で、使いこなした人間の知恵があったからこそ。魔族のような強靭な肉体も強大な魔力も長い寿命も持たないけれど、べるの言う通りに脆くてはかないつまらない存在だけれど、協力して道具と策と叡智を結集すれば人間は魔神だって封印できるし、魔族だって追い払えるんですよ、玩具にされて生を搾取されるだけじゃないんだよ、っていうプチ窮暮之戰を次の十二話、十三話で見せてもらえると思っている。

浪さんもそれを見て聞いて、魔族の血は呪うけれど、自分の中に流れる人間の血を信じられるようになればいい。

もっとも凜さんにとっては単に、弱いと思ってた人間にしっぺ返しされるのってねえどんな気持ち? な愉悦優先でやっているんだろうが。

 

んー、でも、凜さんの練った策が今のところ良く分からない。まったくわからない。捲ちゃんが傷つくのは嫌なので、凜さんと捲ちゃんは入れ替わってたら良いと願ってるんですが。鎖で捕まっていた凜さんの声が明らかに鳥海さんじゃなかったので。

捲殘雲に化けたまま刺された凜さんは一回死んで、その魂はねんどろを器にして入り、捲殘雲は空っぽになる、とかなのか。三十数振りもあるんだから、刺された人間の魂を入れ替える魔劍とかがあってもいい。幻惑香が無界閣中のあっちこっちで焚かれてる可能性もある。

ねんどろが贋作ミニチュアの喪月之夜を振るっていても可愛い。空っぽの捲ちゃんが死霊術で操られていると見せかけて、実は喪月でねんどろ凜さんが操って、一番無力なはずの捲ちゃんの力で無界閣大崩壊だと熱い。

浪さんが丹翡ちゃんと合流するので、たとえ嫁さんが気づかなくとも外見は凜だけど中身は捲殘雲だと浪さんは気づくだろうし。そこはやっぱり丹翡ちゃんが魅了を解くのかな。

 

軍破殿は目録を手にするものの、それに頼らず自分の力で復活した照君臨を倒そうと決意。して、返り討ちに合わないといいけれど。剣の七殺天凌の魅了パワーは好きだった婁さん、妖魔姿の照ちゃんの、軍破殿への色仕掛けはどうにも解釈違いで無理―こんなん媛じゃないわとなって、周囲の魔力を吸い取る術を使って、自分が拾った過去へ飛べる逢魔漏でもう一回遺体回収に行って遺体を粉砕、自分達はふたりきりになれる時の果てまで旅立つというのが、理想の婁さん像ではある。

照ちゃんはどっか行って帰ってこないし、頼みのべるは手を引いてしまうし、無界閣は焼け野原にされ、追い詰められた刑亥姐さんがもう一回田中敦子さんを復活させ、最後は三人で二期追加分の劍を消費する流れでもいい。

いやでも、こんなに沢山の要素を残り二話に詰め込むのは大変そう。きっともっとシンプルな、それでいて策士ここにありな作戦じゃないかと、そこは十二話が楽しみ。(べるたーんとの親子決着がつくまで浪さんの寿命が保証されたので、実はほっとしている。)