浪浪は耳が聡い。 眠っていても、周囲の気配を感じられる。 無理だと泣いても許しを請うても執拗に昂りを身の内に焼きつけられて、体はどろどろのくたくたになっていたとしても。耳だけは、もちろん普段に比べれば十分の一も働いていないけれども冴えていて…
「すぐに届くかと思いきや、随分と時間がかかったじゃねぇか。」 寝台に張り巡らせるカーテンを持って来たねん殤に、殤殤が毒づく。 「そう言ってやるな。いろいろ資料を探したんだが、既にカーテンがついてる画ってのはたくさんあるんだがな、つける過程や…
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