殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夢は続くよどこまでも

ねんどろいど浪さん、発売日以降お手元に届いた方の殤浪/浪殤ショットが溢れていて、拝見しながらただただ震えている。黒とオレンジの取り合わせ、なんて素敵なんだ。 幸せそうに並んでいる、たくさんのねん殤浪さん達。これがもう、ねん殤さんが発売された…

発売日

昨年の夏のワンフェスでの発表から、待ちに待ったねんどろ浪さん。ここ数日は公式にサンプルが届いたりと、いよいよ感が高まってまいりましたが。一応今日が出荷日ということで、もしかしたらお願いしていたネットショップから発送メールが来るんじゃないか…

愛を謡う獣 書きたいところだけ

「森で育った子供が見つかったってのは、本当かい? 」 有名大学に所属する人類学者、殤不患は、フィールドワークで出かけた村で小耳に挟んだ情報を、馴染みの集落の族長に現地語で尋ねた。 「わたしたち、前から森に子供がいるのは知っていたよ。お前らが知…

しめきりに追われる

紙のご本を作ったことのない自分にとって、私用で締め切り、というものを意識する機会というのは本当に少なくて。もちろん仕事では何日までにこれやらないと、というのはあるものの。 ねんどろ浪さんの正式な発売日が決定してからここ数日と言うもの、ご飯を…

くーる、もうすぐくる

エア雷鳴の日に、僻地沼ならではの中二病的妄想劇をねん殤さんや自作浪浪で楽しんで、日頃の仕事やプライベートでのストレス&コロナストレスを大いに発散したわけなのだけれど。もうひとつ、いろんなものを吹き飛ばしてくれる嬉しいお知らせがグッスマさん…

雷鳴の日にあなたと ラスト

浪浪は耳が聡い。 眠っていても、周囲の気配を感じられる。 無理だと泣いても許しを請うても執拗に昂りを身の内に焼きつけられて、体はどろどろのくたくたになっていたとしても。耳だけは、もちろん普段に比べれば十分の一も働いていないけれども冴えていて…

雷鳴の日にあなたと 三

「すぐに届くかと思いきや、随分と時間がかかったじゃねぇか。」 寝台に張り巡らせるカーテンを持って来たねん殤に、殤殤が毒づく。 「そう言ってやるな。いろいろ資料を探したんだが、既にカーテンがついてる画ってのはたくさんあるんだがな、つける過程や…

雷鳴の日にあなたと 二

「浪浪のやつ、いったいどこへ隠れやがった。」 ぶつぶつと呟く殤殤に、隠密裏に動いていたねん殤が注進する。 「そっちの屏風の影にいるぞ。あと、家主に頼まれていた寝具を持って来た。敷き布団と枕と掛け布だそうだ。」 「おお、悪いな、俺。」 「いや。…

雷鳴の日にあなたと その一 

今日はエア雷鳴に続けの日。お祭りらしいことがこの僻地の沼においても、なにかできないかな、と考えていたのだけれど。先月からしばらく縫い物をしていなかったので、この日曜は久しぶりに縫い物がしたい。ということで。 本日はいちにち、しばらくねんどろ…

ハイアンドロー

嬉しいニュースと悲しいニュースをほぼ同時に知ったときというのは、いっぽうでふわぁっと舞い上がり、一方を思えば急激に駄々下がり、感情がものすごく疲れるものなのだなと。カルシウム錠剤を補給してちょっと落ち着こうとする。 嬉しい報せというのは、ド…

だんなさまの音 陸

幸いにも、飲酒運転の主は誠実な人物だった。軽率だったと平謝りに謝ったほか、退院するまで保険会社を通じて幾度も連絡を寄こしたので、殤も怒るに怒れない。ましてや浪は、自分も避けきれなかったからと入院中は淡々と事態を受け止めていた。外傷が少なく…

花より他に

その後も天命や天工詭匠が聆牙に毒物について尋ねたが、琵琶は殤に答えたと同様に、朝になったらけろりとしている、と繰り返すばかりだった。誰よりも主人思いの人格をもった浪の愛器に、それ以上たてつく者もおらず、一同は気が気でないままに自然回復を待…

花の落つるところ

突然、微かな呻き声を漏らしながらもがき苦しみ始めた浪の体を抱いて、殤はおろおろと視線を彷徨わせる。どこにも気配は感じないが、謎の半紙が落ちて来たのを考えれば、空間に繋がりがあると考えるのが筋道だ。 「天命! じーさん! どっかで見てんだろう?…

ところかわれば花変わる

東離の公式Facebookに、今まで見たことがなかった美しい花を背に映る浪さんの姿が。 台湾では卒業シーズンの六月に咲くという、学校等にたくさん植えられている鳳凰木という木の、赤い鳳凰花らしい。マダガスカル原産で熱帯に多く繁殖するこの花は、ほとんど…

だんなさまの音 伍

見知らぬ白い天井。キーンと、飛行機が飛び続けるように続く耳鳴り。消毒液の匂い。突然変わった景色に、浪は面食らう。さっきまでエコバックを下げて歩いていたのに、なにがあった。 スーパーで買い物を済ませ、店を出たはずだった。路地からマンションの前…

だんなさまの音 肆

「俺は、自分の食べたいものも食べさせてもらえないのか? 」 薄々、いつかは言われる言葉だとは浪は思っていた。 実際に言われてみると槍のように心臓を刺して、床に突き刺さって、まばたきもできなくなった。 げふ、こふ、と小さなげっぷの音が聞こえた。 …

だんなさまの音 参

ぎし、ぎししっ。 ぎし、がっ。 最初浪は、それが何の音なのかよくわからなかった。が、音の出どころを追って行けば、洗面台で、旦那様が白髪交じりの黒髪をブラシでといている。 長くてさらさらで、肌に触れるとひんやりとしてどきりとする。浪は殤の黒髪が…

だんなさまの音 弐

またある日のことだった。 ただいま、と帰って来た旦那様の足音が、いつもより重い。と、と、と、ぐらいのリズムの足音が、どた、どた、どた、と聞こえる。 浪の前では仕事で疲れた顔を見せない旦那様だけれども、ああ、お疲れなんだな、とすぐにわかる。 外…

だんなさまの音 壱

浪巫謠は耳が良い。 どのくらい良いかといえば、隣で寝ている旦那様の心音が、直に耳を当てずとも聞こえるくらいだ。 そっと、そうっと。昨日も遅くまで残業だった旦那様の寝息を乱さぬよう、忍び足で浪はふたりの愛の巣であるダブルベッドを抜け出す。髭の…

本当なら今月は

六月突入。緊急事態宣言が解除されたうちの田舎は、お店が再開されたけれど用心深いのか慎重なのか、夜はまだ閑散としていて、まだまだコロナの影響は大きいんだなと実感している。 本当なら今月の十四日は、遊びに行くのを楽しみにしていた布袋劇オンリーイ…