セカンドライフ
ねんどろ浪さんが発表されて、一番最初に行ったこと。それは、ねんどろ浪さんの予約ではなく、ねんどろ殤さん二体目のお迎えだった。
幸いにも探したらまだ新品があったので、急いでぽちっとな。お人形で遊ぶのはとうに卒業したと思っていたのに。どうしても通常のねんどろ殤浪を並べた上で、ドールボディの殤浪を現パロ仕様で用意したい衝動に駆られ、勢いで買ってしまった。気が早いと思いつつ、お洋服やミニチュアの家具なんかをあれこれとネットショップで見てしまう。中華風の家具欲しい。衝立とか。好みの服がなければ、自分で縫うしかないのか。裁縫なんてボタン付けに裾上げぐらいしかできないぞ。めちゃくちゃハードル高いな。
ともあれこうして我が家は箱の中でふたりのねんどろ殤さんが、ふたりのねん浪さんが嫁に来るのを待つという、ある意味寂しくない布陣になる予定なので。待っている間に、お互いの嫁についてあれこれふたりでのろけ話をしているといいよ。
「あいつ照れ屋で、俺がわざとじっと顔を見てると、赤くなって目を逸らしたりするんだぜ。な、可愛いだろう? 」
「おお。”殤がかっこよすぎて眩しくて見てられなかった”って言ってたぜ。言ってたのは聆牙だがな。その後で思いっきり仕置きしてたから、本当なんだろうよ。」
「ああもう、早く来ねぇかな。来たら思いっきり、〇〇して、×××してぇ。」
「会いたいし、声も沢山聞きたい。アレん時の声も。」
「腰も足もがくがくしてんのに、息を詰めて一生懸命こらえてたりするんだよな。あの泣くのを我慢してるみたいな、”んぅ——っ”、ってかすれた長い声が、最高に色っぽくてこっちの腰に来ちまうんだよ。」
「それを言うなら達った時の胸のが色っぽいだろ。腹が震えるのに引っ張られて、緋色の膨らんだ先っちょの蕾がぷるぷる動くんだ。こんなとこまで尖らせて感じ入ってるのかって、それだけで興奮してやばい。」
「絶対舐めるだろ。」
「それ以外の選択肢があるってのか? 」
「ねぇな。俺たちだもんな。」
「巫謠が可愛過ぎるのがいけない。」
放って置いたら延々とエロ話していそうな、おっさんふたりを想像。ショタから冥府から現パロから、いろんな殤浪の形を妄想してるので、うちの殤浪の殤さんはこういうタイプ、とは一概に言えないけど、間違いなくひとりは超絶倫の殤さんがいるな。