ねんどろ浪さん！

七月末のワンフェスでの制作発表から、早いもので四か月。待ちに待っていたねんどろ浪さんが完成して、とうとう予約が開始される。あまりにも可愛くてびっくりした彩色原型の発表からひと月、今か今かと待っていたら、待ってた甲斐がありました。最初の原型に比べて、髪型がぴょこぴょこしてる！　いわゆるアホ毛、目立つ一本毛がふわりと追加。というか、浪さんのもともとの木偶様は細かい毛の跳ねはあるものの、ああいう大きなアホ毛はついていないので、誰が一体なぜこれをつけた、と首をひねることしばし。

いや、とにかくめちゃくちゃ可愛いには可愛いんだけど。あれがついてるキャラって、概ねどっか天然か、マイペースか、空気読まないタイプが多い……、ええと、当たってるのか。ヘタリアだったらイタちゃんとか、あんスタの凛月くん、FGOのセイバーさんとか。もしかしたらあのアホ毛をいじると何か起こるのかな。

それにしても、当初は「ナイフみたいに鋭い」的なことを言われていた巫謠さん。ミステリアスな存在なのかと思いきや、「不器用」「コミュ障」「殤さんの嫁」みたいな属性がついてきて「？」となり、西幽玹歌で「めちゃくちゃ純粋」「ひとりになりたくない」「女の子に壁ドンされる」「山にひきこもり」「魔法少女的変身」っていう。で、今回とうとう「ぴよんとアホ毛」。どこまで萌え属性を増やしていくの浪さん。でも虚淵さんは、「スタッフと浪巫謠のイメージを共有する為に西幽玹歌を書いた」って話だったので、ミステリアスに見えてそうじゃないんだよこの子、天然で純粋でコミュ障な魔法少女なんだよ、って言いたかったんだろうか。これは三期で健気系ヒロインから、完全にドジっ子ヒロインになってしまうという予兆だな。ヒロインにはツッコミを入れるマスコットキャラが付き物、っていうセオリーも十分満たしているし。

それにしても発売が待ち遠しい。絶対に浪さんのねんどろが来ると信じて買ったねんどろ殤さん、うちのはまだお箱の中で冬眠中。浪さんが来たらふたりっきりの空間を作ってお飾りするので、嫁が鬼歿之地を越えて来るのを待っててな。それまでの時間で背景とお部屋を整えて、ねんどろドール用のボディを買って、似合いそうなお着物や小物を揃えて。ふたり並べて眺められる日が来たら、どれだけ嬉しい事だろう。

それにつけても、外伝第二弾では殤さんの嫁の浪さんの半生が描かれたわけだけど、遡る外伝第一弾では、凜さんの嫁の無生さんの半生が描かれたわけで。ねんどろ殤さんに念願の嫁が来たなら、ねんどろ凜さんだって無生さんが早く欲しいよね。シナリオでは遠く冥府で待ってるんだとしても、ファングッズとしては凜さんと無生さんが過ごした三年間のように、隣にあって欲しい。念願のねんどろ浪さんが出てくれて嬉しい一方で、凜さんと無生さんを並べたいファンのひと達を思うと、早く無生さんも！　って思ってしまった。グッスマさんがねんどろ一体を企画して最低ロット作る原価っていくらなのかはわからないけど、こういうのってクラウドファンディングとかでなんとかならないものかな。三期で無生さんが蘇って活躍すれば、あるいは、とも思うけど、それはそれで一期の無生さんの生きざま、終着点が崩れてしまうし。うーん。