ふたりの殤さん

ねんどろ浪さんが発売されて、真っ先に手を付けたのが浪さんの予約ではなくて殤さん二体目の発注だった、ちょっともう殤浪好きの程度がオーバーフローして残念なひとからおかしなひとになり果てている律さんの家に。やってきました二体目の殤さん、いらっしゃいませ。でもごめん、しばらくはお箱の中でおやすみになっててください。

せめて寂しくないように、先住民の殤さんと向かい合わせにして、存分に浪さんののろけ話ができるようにしてあげよう。エロ話でもお潮の吹かせ方でも性感帯の開発方法でも、時折すれ違う母子連れを見て、母上を思い出して寂しい顔になっちゃう浪さんを、いかに気分を逸らして慰めるかを語り合ってもいいよ。

そして待ち遠しい嫁さん、ねんどろ浪さんも二体予約できた。予約しようといろいろショップを見ていたら、グッスマさんでは来年六月発売、他のところでは六月三十日発売だったり、五月二十六日発売のところもあったり、予定ではあるけどばらばらなのだな。六月はオンリーがあるので、できれば五月末に来て欲しい。オンリー会場で、ドール仕様になった殤浪がたくさん拝見できるかもしれないし。この夏はきっと、様々なお部屋やお着物、お洋服の、素敵な殤浪／浪殤のお写真が見られると思うと、今からわくわくがとまらない。

でも、浪さんの木偶様の華やかな衣装の刺繍や、装飾の美しさをみてると、ねんどろはデフォルメだから仕方がないことだけど、胸元の飾りや袖や裾の金色の刺繍が再現されてないのはちょっと寂しい。このあたりは購入した後で物足りないと思ったら各自足してくださいってことなのか。せっかく二体目があるし、勉強してみようかな。

勉強と言えば縫い物。人様の殤浪ねんどろドール仕様もめちゃ楽しみだけど、それよりうちのをどうするか。さすがに太歳さん仕様と白浪さん仕様を作れるだけの技術力はないしな。白浪さんだと、ウィッグを被せられるようねんどろヘッドを買って、あの難しそうなオールバックのウィッグからなんとかしなきゃならないわけで。初心者には難しいよう。お顔を描いたりメイクをしたり、ってところは省ける分、ありがたいんだけど。白いレースの漢服風のお着物、も再現するの大変。いっそ寝台だけ用意して、ふたりとも全裸で放り込んでおくのも最終手段なのだろうか。それはどうにもならなくなった後の、最後の手段にしておこう。　

初心者はひとまず型紙の本を買って、よくあるチャイナ服でも縫ってみるか。現パロ風のセーターも作ってみたいけど、編み物は縫い物よりいっそうハードルが高い。

ボディの用意もしないとな。ボディは殤さんの場合、二種類欲しい。殤浪の場合、操偶師さんが操演の時にわりと、殤さんの方がちょっと身長が高くなるように、浪さんを低く持って寄り添い感を強調してくれるところがあって。それをねんどろドールでも出したいので、殤さんの身長を伸ばしておかないと。いろいろ揃えていたら、半年なんてあっという間に過ぎてしまうな。

いずれにしても、うちの殤さんたちはそれまでにいろんな情報を共有して夜もパワーアップしてるだろうから、浪さんたちは覚悟して嫁に来なければいけないのは間違いない。