人生なにが吉と出るか

西幽玹歌の発売延期からこっち、ずっと楽しみに待ち続けた約ひと月。

普段アニメ等のDVDを買うことはないので、どこで予約をしようかと迷い、結局アニメイトさんで頼んでいたのだけれど。

発売日の前々日になっても、前日になっても、ましてや当日になっても発送メールが来ない。今回はコンビニ前払いを選択していて、そもそもその支払いを要請するメールも当日になってもこない。

確かに、予約しても発売日に到着するとは限りません、みたいな文言は書かれていたものの、本当にその通りだとは全く思わなかった。調べてみたらアニメイトさんというのは他の商品でも同様で、他社が発売日に購入者の手元に届くように予約作品を発送したとしても、発売日から一週間以上遅れるのもざらなのだという。知らなかったとはいえ、そういう企業もあるのだな。他社で頼めばよかったな、なんて思っていた。

ところが。購入したひとの感想なんかを見ていたら、どうも今回は買わない方が精神衛生上よろしいらしいということがわかってきた。だよなぁ。不快になるばかりだと知って、わざわざお金を出して何かを買う人間というのはいない。発送が遅れ、買う前にそれがわかっただけでも良かったので、アニメイトさんにむしろ感謝しなければならない。どうして発売日に出ないの、なんてちょっと憤っていたら、そのおかげで嫌な気分を免れたのだから、人生なにが吉とでるかわからないもの。人間万事塞翁が馬っていうのはこういうことか、としみじみと思った。

幸いにしてコンビニ前払いにしていたので、メールが来ても振り込み指定日を過ぎるまで放っておけば自動キャンセルになる。やっぱりがっかりのニトロプラスさん、失望させられるばかりのニトロさんには今後はもう一円も払いたくないなぁという気分になったので、今回はスルーすることにした。根が子供なので、嫌なものは自分にとって無価値なもの、無意味なもの。とにかく一回でも嫌だと思えば、蛇蝎のような身の危険を感じるものに近づきたくないのだ。壁を作り素通り推奨で生きるが吉。今後はずっと、応援するのは霹靂さんだけでいい。

別に東離三期も観なくていいような気がしてきたけど、それはそれで良し。自分が萌えられるものだけを選択して、日々の暮らしの楽しみにしていればいい。それで自分の妄想が潰えるわけではないし、かえってそこから積乱雲のように激しく生まれるものもある。

出来るだけ大勢の人間が、みんなで見続けた夢は真実になる。なにがあってもそれだけは忘れずに信じて、妄想を文字化して楽しんでいたい。

で、西幽玹歌は、霹靂さんの出している台湾版の西幽玹歌を買うことにした。手元に来るまでには時間がかかりそうだけれども、自分にとって待つだけの価値のあるものはいくらでも待てる。思えば最初に発売延期になった時に、もっと早くにそちらを買っていれば良かったのだった。今回で学んだので、これからは間違えることはないな。