殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

実現したならば

先日このはてなブログから、ブログを初めて半年経ちましたよ、というメッセージがやってきて、月日が経つのが早くてびっくりしている。

去年の十月の終わり、西幽玹歌の封切り後ぐらいから殤浪を語る場、自分のための足湯として作ったこのぬくい泥沼。なんだかんだと半年も殤浪のことばっかり書いているけれど、全然飽きてこない。本編終わって一年半経つし、西幽玹歌公開終わって半年も経つのに。なんというか毎日殤浪のことばかり考えている。

霹靂さんが定期的にすごくおいしい話のネタを東離の公式Facebookに下さるのもあるし、ツイやplurk、微博に素敵画や文や写真や動画があるっていうのもあるけど。一番は殤さんも浪さんも、それぞれに魅力的で、ふたり合わさるともっと好感度が高くなって妄想を書き立てるCPっていうところだろうか。

 

でも、こないだ聞いた霹靂の東離プロデューサーの西本さんのインタビュー後半で、最初に虚淵さんから霹靂社に持ち込まれた企画が東離じゃなかった、というまさかの衝撃的な話があったので。それこそ一歩間違えたら東離は生まれず、当然殤浪という魔法の奇跡的な相棒CPも誕生していなかったというね。本当に何がどう転ぶのかわからないもの。

もし一番最初の持ち込み企画である、霹靂の劇集を輸入して、(たぶん日本の尺になるよう)編集・翻訳して、テレビで放映する、っていうのがそのまま通っていたとしたら。今頃はどこかの劇集のヒーロー角色さんが、声優さんにアフレコされて日本のテレビ画面で活躍してたかもしれないわけで。それはそれで、すごく面白かったんじゃないかと思う。岩波音響監督さんも、そういうの得意、ということらしいし。

あの長い長い、登場人物とお使いエピソードとギャグとシリアスの乱高下と裏切りと回り道と理不尽なお弁当の多い劇集を、わかりやすさに慣らされた日本人にわかりやすく一本道に編集するのはものすごく大変な作業に思えるけれど。大作RPGのゲーム実況にもやりこみじゃなく最速クリアプレイ、があるように、メインクエストだけつまんでサブは状況説明だけして、あとはゴールへまっしぐらにすればなんとかなるのかな。

 

まあそれで、霹靂の劇集をそのまま持ってくるのはやめましょう、となったところで、霹靂社さん側からの提案の、「既存の映画の番外編のシナリオを書いてほしい」っていう依頼がもし通っていたら、東離はまた生まれなかったわけで。時期的にたぶんこの映画というのは、霹靂大會でも観覧席にいたロボットが出てくる巨大ロボットの秘密の映画のほうだと思われるけれど。(どこで観られるんだこれ。)

お互いの最初の提案が通らなかったことによって生まれた東離。しかも浪さんは霹靂社さんが西川さんモデルの木偶様を作らなければ誕生してなかったし。誕生していても、その出来がいいから本編に出そうとならなければ浪さんにならなかった。浪さんの木偶様は本当に、完全な素人目にみてもご本家の木偶様と並べてもひけをとらないほど美しくて、内包するオーラがあるから。それを見たプロの脚本家の中でいろんなインスピレーションが沸いても不思議はないと思うの。

二重三重にも、それこそ魔法みたいな奇跡があったからこそ、今こうして殤浪があるのだと思うと、このインタビューはしみじみと感慨深かった。こういう裏話がもっと制作のひとから聞けるといいのに。メディア媒体がないというなら東離公式Facebookがあるし。

 

実現したなら、と思うのはやっぱり、霹靂の劇集の編集、日本語吹替による放映かな。刀説異數のように字幕でもいいけれど。日本語訳が難しいなら、英語訳でもいいかな。日本語に比べると英語のほうが言語的にシンプルでわかりやすいからね。できるだけたくさんのひとに霹靂の魅力が伝わればいいのにと思う。

個人的に、ウケるんじゃないのかなぁ、と思う国は実は日本じゃなくてフランスだったりもする。フランスは黒澤明監督が大好きだよ。