殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

殤浪LINE着せ替え

二つくらい前の記事で、浪さんに対して霹靂公式が提供してるイメージは一貫して月、殤浪は地球と月なのだと書いたところ。先日殤さんのLINE着せ替えが出たついでに浪さんのLINE着せ替えも見直してみたら、背景にすごく綺麗な月がある。ああもう、これは妄想じゃなくて確定事項だったんだな。考えてみたらcrescentだって三日月だし。

で、思ったのが。雪月花という四季折々の美しさを表す言葉があるのだけれど。雪山で過酷な修行に耐えて魂を磨き、公式には月のイメージで讃えられ、紅色のあでやかな衣装は「花は紅」の言葉通りに花を指す。浪さんは西幽玹歌の中で、ひとりで雪月花を体現しているんだ。辿り着いたのはひとを惹きつける、美しさの極み。本当になんて美しい。皇女じゃなくとも籠の鶯にしてみたい。もっとも今では皇女の鶯から、殤さんの鳳凰に生まれ変わったので、殤さん以外の加護には決して入らないだろうが。

こんな雪月花を乱れさせられるのは、殤さんの拙劍だけなんだな。サガシリーズ好きだと一度は連携で乱れ雪月花を狙いたくなるもの。

拙劍に翻弄されて乱れ雪月花。穢れを知らない純白の雪の裸体が、戸惑いながら少しずつ官能を覚え込まされ、ついには月のようにまばゆく発光し始め、やがて地表際まで墜ちると肌が紅く染まっていく。耐えきれぬように裂けた月の表面から艶を増した真紅の花が現れて、乱れた髪の先から豊かな芳香を振りまいては逆に、劍の側を煽り立てていく。劍が勝つのか、花が勝つのか。息も絶え絶えにとどめを挿しあって、共に倒れ込んだ寝台に交わる黒と橙の髪。

雪月花妄想たまらない。ちなみに雪が冬、月が秋、花は春だというが、これに夏の風物詩を入れると「風」だそうで。常々、殤さんは風のような人だと思ってる、わたしのような残念極まりないひとがそういう記事をみつけると、それってどんな殤浪s〇〇、ってなるからな。

 

雪月花、自然のありのままの美しさ。自然といえば。二期で浪さんが初めて出て来た時に、「このひとは竹のようにまっすぐな、一途で純粋なひとなんじゃないのかな。」と身勝手なイメージをこしらえて二次創作をしていたわけなのだが、それがあながち外れていなかったと西幽玹歌で立証されたっていうのが、映画の嬉しいところだった。しかも、殤さんが捕吏や皇軍を倒すのに使った武器が、なんと竹。浪さんも心の眼で断じて見せたけど、「悪なのは啖劍太歳じゃなく、対魔族用の神誨魔械を同じ同胞である人間に向け、今後も施政に利用しようとしている皇軍の方」なのだよな。だから植物の中でも君子の品格を持つと言われ、不屈で、正直である象徴だという竹でもってそれらを成敗することは、真実の正義が殤さんの側にあることを強く示唆している。浪さんが弦歌斷邪として目覚め、殤さんの鳳凰として生まれ変わった場面に竹が多用されたのは、いずれ西幽の王権がこちらに移動する、という期待もあるんじゃないかと、推測したくもなる。(まさか反体制側に、現王朝を倒すための神輿として担がれそうになって、面倒くさくて東離に向かったんじゃないよな、殤さん。)

 

天が与えた善悪を判断するたぐいまれな霊感、純なる聖性と、魔劍のように人を惑わす魔性の歌声。浪さんの内側にはそのふたつの相反する要素が同時に存在する。そしてその要素の前者は啖劍太歳を善なるものと判じ、後者は己という魔劍の運命を、魔劍を収集する男と来世の蓮の上まで共にすると決め、どちらも殤さんを選んだ。

天命という名の女性に慕われ、天の遣わせし巫女たる男に選ばれた殤さんには、やっぱり「君子は中庸たり」の通りにいずれ玉座に昇って欲しいと、勝手ながら思ってしまう。