殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

オフィスラブの気配

東離の台湾公式Facebook、とにかくファンを飽きさせない為の宣伝や企画が素晴らしい。先日は西幽玹歌のキャラナンバーワン選挙的なモノをやっており、結果が出たらしい。
主役の白浪さんと、太歳さんがワンツーフィニッシュなのは納得の結果として。なぜにそこでスーツコラ?しかも白浪さんだけじゃなく、お揃いで太歳さんまで。なんですかそのお揃いコーデ、セット感。ファッションスーツというより、巷のサラリーマンが着るような地味スーツだし。それって明らかに、殤浪オフィスラブを想像して下さいねと言わんばかりじゃないか、公式さん。

総合商社、西幽コーポレーションの中堅社員、殤は、ある日中途採用で配属されてきた青年、浪の教育担当を仰せつかる。なんでも社長令嬢の嘲風の肝いりで、引きこもりニートだったのを気に入り、無理矢理入社させたらしい。たぐいまれな音楽の才は持つが、社会人経験ゼロで常識知らずの浪は、社内をたらい回しにされていたのだった。
初めは扱い方がわからずに手を焼くが、純粋無垢で真っ直ぐな浪の気質を知り、心動かされた殤は同じ課の睦と共に、浪の能力を社内外の広報に活かす道を探って行くのだった。

「こんな遅い時間まで、仕事を?」
「ん、ああ。まぁな。」
曖昧に言葉を濁した眼前の課長が、デスクに積み上げているファイルの量は缶コーヒーの背よりも高い。ペーパーレスが進んでいる社内でも、まだまだ中間管理職がチェックしなければならない書類は多岐に渡っていた。
浪は唇を噛みしめた。昼間、自分の教育に時間を取られている為に、殤課長は要らぬ時間外労働を強いられているのだろう。
「すみません……、俺の、せいで。」
項垂れる浪の頭を撫でる手。昼間と違い、スーツの上着を脱いでベスト姿になっている殤は、着痩せするたちなのかいつもよりずいぶんと逞しく見えた。腕についた筋肉が薄いシャツ越しにも肉感的に蠢くのがわかる。
「気にすんな。俺が勝手に決めたんだ。お前の居場所をここに作ってやるってな。」
温かく大きな手が、浪の長い髪から後頭部へ回った。そのまま胸元へ引き寄せられた浪は、つんのめるようにして殤にしがみつく。
「か、課長? 」
「細っせぇ腰。ちゃんと食ってんのか? 」
「た、食べて、る……。」
抱きしめられたまま、黒のジャケットの上からさわさわと腰をまさぐられ、浪の体は硬直する。
頬をつけた厚い胸から伝わって来る高い体温と、汗の匂いの混ざった男の体臭でくらくらしそうだった。
こんなのは、単なる仲間同士の親睦のスキンシップに過ぎない。以前にもそう課長に教わった。それなのに。触れてくる手の軌道が、温度が気持ち良いなんて。
「課長……。」
「殤でいい。」

この後、ひと気のない社内で、浪さんは殤課長に身も心もいただかれてしまうのだった。スーツでオフィスラブ万歳。公式様、いつも妄想の種をまいて下さってありがとうございます。