殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

延び、る、、、の 

今月の四月二十九日に発売予定だった西幽玹歌の円盤。一月半ばに予約が始まってから、三か月間ずっとずっと待ち遠しかった円盤が。公式情報はまだリリースされていないけれど、発売が延びるかも、、、と。

なんで。嘘。ずっと楽しみに待ってたのに。

二月末にオーコメも収録して、ドラマCDもサンプルが上がったと言う事はきっと撮り終えていたはずで。円盤の表紙写真もデジジャケットも出来上がってるし。あとはプレスして包装して売るだけじゃないか。

 

……こういうご時世だから、仕方がないのはわかってる。関係各所の皆さまも、きっと最大限努力してくださってると、わかってるんだけど。ああ。

それにしても出荷の二週間前に、延期のお知らせだなんて。しかも延期の期間が年末らしいし。決まり次第、随時更新されるとのことだけど、そんなに納期の見通しが立たないんだろうか。

日本で円盤が延期ということは、四月二十九日からの動画配信サイトでの配信はどうなるんだろう。円盤延期を受けて配信まで延期だなんてことになったら、とことん立ち直れないのだけれども。

台湾版の西幽玹歌の円盤は、霹靂社さんからは四月三日にちゃんと発売されている。YACHIAさんにも入荷されてる。

今は公式発表を待つしかないのだけど、完全に延期が判明したらもう、YACHIAさんでDVD買おう。航空便も遅延してるっぽいのでいつ来るかはわからないけど、年末まで待たされることはないはず。でないと何を楽しみにこの自粛生活を乗り切っていけるのかわからない。イベントもお買い物もお花見ごはんもみんなみんな我慢して、今現在無事に健康に生きてるだけで有難いとは思うのだけど、生きてるなりにさすがに溜まるものがありますよ、うん。

 

そういえば昔昔、この悲しみをどうすりゃいいの、なにが僕を救ってくれるの、って歌があったような気がするけど、そういう時の救いはやっぱり殤浪。理不尽に悲しいときだって、殤浪の仲良し場面を想像したら、気が紛れるというもの。妄想しよう、そうしよう。

 

現パロ、モデルの太歳と音大生の白ふよ。世間では疫病が流行り、太歳は参加予定だった撮影ロケがなくなったり、景気の悪化でブランドの広告が取りやめになったりと、その月は自宅待機が多くなる。白ふよもまた大学が休校になったので、持て余した時間を太歳の部屋に入り浸って過ごすのだった。年の差はあるが、ふたりともまだ二十代と十代の若さ。ふたりきりで互いの体に触れながら過ごせば、欲が沸き出して流れで致してしまうことも少なくない。だが白ふよは、とどまることを知らない己の欲望に恐れを抱き始めるのだった。

 

(やっ……、き、のうも、したのに……、)

服の中に差し入れられた厚みのある手が、胸元を目指して性急に動くのを、白ふよはTシャツの上から胸を抱くようにして妨げようとした。

触られ始めた当初はくすぐったさしか感じなかった乳首の先端は、繰り返しこね回され、弄られ、かと思えば指の腹で優しく転がされるうちに、いつしか背筋を震わすほどの快感を脳髄に届ける器官になっていた。だからこそ、触れられるのが無意識に怖い。太歳は、自分の欲を追うよりも白ふよが乱れるのを見るのが好きだと言う。それゆえに愛撫はしまいには我慢させられて苦しいくらいに長くしつこく、執拗だった。

戯れのような軽い愛撫から始まるそれが数十分も続くと、思考が溶け、頭がおかしくなってしまう。手段が指から舌へと変わり、白ふよが恥じらいもなく喘ぎ、求め、縋りつくと、太歳は嬉しそうに目を細めて、さらにお預けを食わそうとするのだった。

「今日は、いい、から。」

(だって、おかしくなる。)

太歳の手で生まれる欲望の渦に巻き込まれるのは気持ち良過ぎて、自分の体がどうなってしまうのかわからなくなって、怖い。どこまで気持ち良くなればこの体は限界を迎えるのか。昨日が頂点だと思っても、今日は軽くその上を行く。果てだと思っても次に抱かれるとその先がある。

「ん? 気分じゃねぇのか? 」

そう問うくせに、太歳の両手は止まってくれない。押さえようと必死になっている白ふよのTシャツをめくりあげて、大気に肌をさらそうとする。

「気分じゃ、ないことも、ないけど。」

白ふよは口ごもった。胸の内にある不安を、なんて説明したらいいのだろうか。イキ過ぎて怖い。トび過ぎて戻ってこれないかもしれないのが、怖い。急激に変えられ、変わっていく体を、心が恐れている。

「……知ったら、戻れない。」

もはや手遅れかもしれないけれど。念じつつ太歳の顔を見れば、なぜか太歳は破顔していた。

「戻れなくなるように、してんだよ。」

「え? 」

「俺に弄られんのが、一番気持ち良いだろ? 俺がしゃぶるのが一番上手いだろ? どこまでいっても俺が一番で、離れられなくなるように、な。」

かっと額から耳が熱くなるような衝撃が走り、白ふよは顔を背けた。

「そんなの、わからなっ……、」

(だって俺は、お前しか知らない。)

ベッドに押し倒されたまま、抵抗する白い腕の手首をつかんで頭上に固定され、白ふよは身をよじった。いつの間にかTシャツは首元まで上げられて、色濃い実がふたつ、太歳のもたらす甘美な毒牙にかかるのを待っている。

「わからない子には、わかるまで叩きこまねぇとな。右と左、どっちが素直で物分かりのいい乳首だか。」

右のがいい子か? と言いながら、尖らせた舌先で乳首の付け根を太歳が擦れば、悲鳴のようなかすれた喘ぎ声が上がった。昨日の今日で、そこはまだ疼くような熱を持っている。何も知らなかった無垢な突起は、性器や後孔に触れずとも、乳首への愛撫だけで達するように進歩していた。

「ぁ………っ、ひぁ………っっ、、」

首をのけぞらせ、腹部を波打たせて襲い来る悦楽を受け止める白ふよに、太歳の攻めは容赦がない。さすがに昨日も愛し、苛め抜いた乳首はやや腫れているようで、指の代わりに舌を使って存分に芯の尖りを誘発する。

(なんで、こんなに、気持ちいいんだ……。おかしい。もう、おかしくなってる。)

上がる心拍数に懸命にわななく喉で呼吸すれば、泣き声のような嬌声がこぼれだす。こんな、男にとっては役に立たない飾りの部分を舐められるだけで、女のような声を出して。羞恥を通り過ぎるまで覚え込まされた性感が、今日も限界の壁に突き当たり、さらに突破しようと壁の隙間をこじ開けようとする。

「やだやだこわいっ……、良すぎて、こわいよぅ……、」

「俺だって、ちょっとは怖いぜ。」

子供のようにむずかった白ふよの頬に優しく手を添え、安心させるように太歳は微笑んだ。

「お前も男だからぶっちゃけていうが。男なんざたいして気乗りしない相手でも、その辺の店勤めのお姉ちゃんでも、ま、やっちまえば気持ちいいのはおんなじだと思ってた。女と違って、体だけでも満足するもんだってよ。」

「たいさい? 」

突然、体の上で真剣な顔で話し始めた太歳に、白ふよは濡れた瞳を見開いた。

「実際は、全然違ってた。自分の了見の狭さを蹴飛ばしてやりたいぜ。体目当ての相手と、心底可愛いと思ってる奴とやるのは、天地もの差がありやがった。比較にならねぇほど気持ち良いし、とことん感じさせてやりてぇって思うし、歯止めがちっとも効かねぇ。」

だから、どこまでやっちまうのか、怖い。

「お前が怖いのは当たり前だ。俺が怖くさせてる。でも止まらねぇんだ。好き、好きだ。惚れてっと、馬鹿になっちまうんだ。」

伸びあがって白ふよの半開きの唇に口づけを落とし、舌を強引に差し込んで咥内をかき回す。力任せのキスに息を絡めとられながら、次第に酸欠でぼうっとする頭で、白ふよは太歳の言葉を繰り返す。好き、と聞こえた。ああ、なんだか、それだけで。

(こわいの、一緒。でも、それを越えたら、きもちいいのも、いっしょ。)

息を継ぐために唇が離れた時に、白ふよも太歳に負けず劣らずの、馬鹿になっていたのかもしれない。はぁはぁと喘ぎながら、その黒髪の頭を自由になった両手で引き寄せて、自分の胸へと押し付けていた。

「ちくび、怖いけど好き。太歳、好き。」

「おう。」

潤んだ緑の瞳、なにより愛おしい者にねだられて、燃えない男はいない。一心に愛撫を再開した太歳の体の下で、開いて雄蕊を振った花が大量の蜜を跳ね上げてこぼす。

一昨日より昨日、昨日より今日と、膨れ上がる恋心と比例して強くなる互いへの欲情は、とどまるところを知らないのだった。