殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

花粉なくとも受精する 4

受精、しちゃった。

フィナーレです。

 

◇◇◇◇◇

 

たすけて、たすけて。

よすぎて、くるしい。またイク、あっあっ、また弾けて真っ白になってく。

いい、いい、もうなんにも考えられない。いいよぉ、ふかんっ———!

「あっ、あっ、はあっ、んう、ぐ、ぅああっ、いいっ、」

快楽の大きさに戸惑う浪がどれほど脳内で訴えても、喉から出る頃にはほぼ全てよがり声に変換され、一文節もまともな言葉にならなかった。それすら殤の口づけに阻まれ飲み込まれていく。

先に精が枯渇し、出さないまま頂点を極め続ける浪はシーツが皺になるまで腰をよじり、開脚して曲げた膝頭からつま先まで、びくんびくんと震え続けている。

「ああっ、あっ、い、ああん、い、くぅぅぅ———っ! 」

浪が激しくイって腹をいきませる都度、殤を咥え込んでいる内側がぎゅっと狭まってひと際大きくうねり、殤の吐精を促していく。しゃぶり、吸い、咥内で先端を食まれるような肉の動きに抗えるはずもなく、溜まっていた精を吐き出し、吐いたそばから生みだす勢いで幾度も注ぎ込んだ。しまいに、わけがわからなくなった浪が泣きじゃくるも、真っ赤な顔で泣きよがるその様が可愛くてたまらないと、火に油を注ぐ結果になった。こぼした涙の分を補うように殤の精液が体内につぎ足され、どこもかしこも乾く間もなくぐちゃぐちゃだった。

声が涸れるまで激しく喘ぎ続け、休む間もなく精魂尽き果てるまで交わったふたりがシーツに昏倒した時には、寝室に入ってから5時間が経過していた。

 

 

「おい、生きてるか、巫謠。」

「う、ん。」

「風呂、行けるか。」

「ん。」

殤の問いかけにそう答える自分の声を、浪は朦朧とする頭でどこか遠くに聞いていた。

返事はしたものの、体のどこにも力が入らず指一本動かせない。まだ体内には平常に戻った殤の自身が埋め込まれていて、喋るたびにじんじんと甘い痺れが余韻になって腰にくる。

「ちょっと待ってな。抜いたところ、お前自分じゃ見られないだろ。動画撮ってやる。」

そうか、それはありがとう………、って、は? 

泣き過ぎてうまく開かなかった眼が、一気に開いた。眼は開いたが、体は神経が切り離されてしまったかのように思うようにならない。うつ伏せにされ、上半身は乱れたシーツに投げ出したままで腹の下に丸めた毛布を押し込まれ、腰だけを高く上げる姿勢になった。

「抜くぞー、いち、に、さん。」

「あ、んんっ、」

気の抜けた掛け声とともに、じゅぽっと殤の陰茎が抜き出された。先ほどまでの抽挿に比べれば些細な刺激だが、それすらにも感じ入った浪がぶるっと腰を震わせたときだった。

「あ、や、出る、こぼれるっ、」

栓を失った浪の後孔から、中にさんざん送り込まれた乳白色の殤の精が、びしゃびしゃと流れ落ちてくる。内股を伝う細い筋が太くなり奔流となって、しまいにどろりとした体液で肌が真っ白に染まった。

「はぁ、ひっ、はーっ、はぁっ、」

排泄にも似た奇妙な喪失の悦びに襲われ、かすれきった浪の喉は咽ぶような喘ぎを漏らした。切迫する浪とは裏腹に、スマホを動画モードでかまえた殤はにんまりしながら接写していた。

「おー、我ながらよく出たなぁ。すげぇ、まだ出てくる。まーだ出てくる。どんだけ出したんだ俺。お、巫謠、お前のココ、精液吹き出しながら開いたり閉じたりめちゃくちゃバクバクしてるぜ。もしかして、まだイってんのか? 」

「………っ、…………っ!! 」

おさまったと思った性感が逆流するように脊髄を直撃して、疲れきった浪は既に限界だった。イキ狂う、と判断した脳が刺激をシャットアウトし、ふつりと意識が途切れた。

 

望んだとはいえ、自分のアソコを精液でぐちゃぐちゃにされたあられもない姿を動画に残された浪の、心理的ダメージは結構強かった。しかも殤は、浪が気を失ってからもなお動画を撮り続けていた。二本の指で内壁にこびりついた精を何度もかき出すところや、かき出そうとする指を食むように収縮するアナルの様子や、だらりと垂れた浪自身の陰茎から潮がぼとぼとと音を立てて落ち、シーツの上で水たまりを作って殤の精と混じり合うところまで詳細に記録されていた。勿論合間に、「やべぇ、巫謠お前めっちゃエロい。」「軽くかき出してるだけなのに、ナカ熱くてめっちゃ震えてる。」「寝ながらイってんの、最高に可愛い。」などと、撮りながら感動している殤の実況中継が入っている。

恥ずかしさのあまり何度も消して欲しいと浪は訴えたのだが。

「来年の花粉シーズンはこれ観て、我慢したらご褒美が待ってると思い出せば、乗り切れるからな。花粉さまさまだな。」

嬉しそうに笑う殤を見ては何も言えなかった。いっぱいお返しするとは言ったが、非常に高い利息までつけてお返ししたような心持ちになったのだった。