殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

まゆげーーーーーー

眉毛といっても、某メシマズのかの方ではなく。東離九話、誰もお弁当を貰わなかった代わりに超特大の蓮根が転がり込んできた。今のところ個人的に三期で一番テンションが上がった瞬間というのが、一話の凜殺墓参りシーンだったわけですが、九話のラストはそれ以上に。

二期、婁震戒さんもスターシステム、といってレッドラの婁さんとは別物、という触れ込みで登場していて。いや確かに、五期のラストぐらいで瑠璃仙境に紅装束の花嫁を連れて里帰りする殤さんの妄想はしていましたが、まさか三期で入れてくるとは。振り向いた瞬間、そしてご尊顔を拝しその眉毛を見た瞬間にむちゃくちゃぶわりとアドレナリンが出ましたが。まゆげーーーまゆげーーーーーーー、と心の内で悲鳴を上げていた。

出演クレジットがシンプルに白蓮さんなので、その名を持ちながら似て非なるお方、ていう扱いになるのだろうが。神仙の役ならうってつけでいらっしゃる。

ああでも、三期でご出演されてしまうのか。構想はあるけど、四期五期は日本では今のようにMXやBSで放映されないような予感がしてきた。いったん三期で区切って、残りは霹靂アプリやネトフリで有料配信とか。今期で登場人物の顔見せがやたらと多いのは、物語に決着をつけないまま四期へ突入、残りは有料配信、もしくはノベライズ、にするためか。

生死一劍で棄天帝、二期で婁震戒、三期で白蓮さんとスターシステムを多用するなら、この先、一頁書さまだの他の方々の登場もありうるのかも。魔界伯爵から機械伯爵つながりで、是非推しを含めた時間城ファミリーを出してください。

 

でもこれ、霹靂さんのシリーズを視聴してる台湾のファンと、サンファンしか知らない日本のファンの間で、温度差はありそう。知ってる人間はそれこそ、眉毛!? ってなるけど、知らない人にとっては九話ラストで唐突に出て来た謎の新キャラ誰だろう、で終わる。二百年前、白蓮さまが神誨魔械を人間界に教えて作らせたとして、二百年後の現在の時間軸で、白蓮さまはどこにおわすのか、という話で。それこそ蔑さまや玄鬼宗、神蝗盟がのさばって無辜の民を苦しめているのを、見逃すようなお方じゃないでしょうに。手を貸してくれなくとも、教えを乞えば敵を倒すヒントぐらいは教唆してくれそう。

 

あんまりラストの衝撃が大きくて、刑亥姐さんの高笑いも時をかける殤さんも時間遡行軍瀬戸際の浪さんも、吹き飛んでしまった。凜さんはまあ、なんか、放っといても大丈夫だろうという謎の信頼感がある。むしろ刑亥姐さん油断しちゃ駄目だよー。次回予告で隙だらけのお姿をしていたが、そういうところを付け込まれるのが物語におけるヴィランのさだめ。調子にのった女性をぐぬぬさせるのが、原作者様はお好きな様子。

 

浪さんは、根っから心が優し過ぎる。歌が好きなんだから開き直って気にせず歌えばいいものを、声に宿る魔性がひとを狂わせると知って、他人の為に耐え忍ぶ。狂わせた人間の刃を、贖罪として受け止める。やり直せるなら過去に戻って、命を賭しても悲劇から救いたいと叫ぶ。

 

その優しさゆえの決意は、ひとりの為に世界を滅ぼした上に、Dエンドでは自分の存在まで引き換えてしまったニーアと被る部分があって。カイネさんが新規Eエンドで叫んでいたように、睦っちゃんもまたそれは望まぬところ。

でも、たとえ望んでいないとしても。そこまで誰かが己の苦痛を取り除きたいと強く願ってくれた気持ちは、嬉しさ以外の何物でもなかろうて。気持ちはすごく嬉しいけれど、でも受け取れない。因果を変えようとする者には、必ず相応の罰則が待っているのはお約束。

殤さんのいう因果の理屈を頭では理解していても、心が納得しない。そういう浪さんの純粋さや素直さ、優しさだったり、大好きな人の痛みを自分のことのように感じられる感性を、未熟の一言で片づけられる人の性根というのは、どうなっているのだろう。そこは巡検殿も真っ青な掠風竊塵か。

迷う浪さんに、人生の先輩として殤さんがしみじみとかける言葉が優しい。そして、一回火傷して覚えてみなよ、とばかりに連れ出すべるたーんは、やっぱり父なんだろうな、と。悪い遊びを教える気まぐれな父。

次の十話は、精神的な父の殤さんと、血縁の父べるたんと、どっちのパパの言葉を信じるか決断を迫られるらしい。願いとしては、やっぱり殤さんの言葉を信じて欲しいところ。八話が通常運転で平穏だった反動で、九話ときたる十話の不穏さが増すばかり。軍破殿のすっきりしない胃痛はいつまで続くのか。見てるほうまで胃が痛くなる。

普通の物語だと、正道組織と外道組織があったら多くとも描写が半々程度、だと思うんだけど、東離の場合は3:7、下手したら2:8ぐらいで外道サイドを描写するものだから、複雑で面白いけれども一話ごとにスカッとした気分のいいオチが欲しい人向きではないな。無界閣の場面は鬱鬱と緑背景が暗いし、そろそろ明るい青空が恋しい。