殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

謀略、偽物、紛らわしい。

謀略、偽物、紛らわしい。……君は、何からそれを学びましたか。

サンファンからです(きっぱり)。

 

東離三期十話。

救えるかもしれないと、さんざん期待を持たせての、本人に「救わない」ことを選ばせる決断をさせる。べるたーんにとってはどちらに転んでもかまわない未来。

あの時の浪さんには、時空を隔てて、殤さんの語る声が聞こえていたに違いない。決断の瞬間に二百年前と演出をかぶせてきたのは、時を越えて殤さんの想いが伝わり、その声が心に流れ込んできたからだと信じたい。

傷は治るが、命は戻らないと二期で語った浪さんには、東離に生きる丹家のふたりの命が魔神によって危険に晒されるのも秤にかけたかもしれない。

天命が光を失っても生はある。けれど、魔神に蹂躙されたら、世話になった鍛劍祠のふたりはどうなるか。大勢の無辜の民の生命は。そしてそれをこの先、正義感の強い女侠が知ったらどう感じるか。

選ばせたべるはやはり陰湿だった。そしてさらに、過去へと遡る陰湿さ。

これ、べるたーん的には、下賤の人間に産ませた子などやはり要らなかったということなのか。そうかもしれない。だって魔界の序列八位の伯爵さまだし。かといって自分が直接赴いて手を下すのは醜聞になるし、プライドにも関わるし。魔族は同じ魔族を殺めてはならないっていう魔界法がないとも限らないし。

だから今度もきっと、選ばせる。お前が生まれなければ、母は死なずに済んだ。魔性の歌声がなければ、皇女は狂わず西幽の傾国は防げた。萬将軍の配下も無駄死にせずに済んだ。自決であればべるの経歴には傷がつかずに過ちを正せる。

浪さんは半分以上口にしたら、毒となる霊薬を持っている。

……想像したくない。次の十一話がとにかく怖すぎる。

ママらしき方が小月ちゃんに似ていたのがえ、え、て感じだった。これはたまたま似てる木偶様を使っただけかもしれない。まさかねぇ母方のおじいちゃんがそれこそご本家様のバタフライだとかないわ。楽の才ってそこから?  

 

殤さんサイドは実はそんなに心配していない。というか、刑亥姐さんのところへ殴り込みに行く前に、通信機を使って打ち合わせがいくらでもできそうだったので。

わかりにくかったのは、七殺天凌で背後から捲ちゃんがわざとらしく刺されていた時に、一瞬刺されている凜さんの姿が映ったこと。どこかで捲ちゃんと凜さんが入れ替わっているかなにかして、刺された瞬間だけうっかり幻惑がとけてしまったのかもしれない。

二重、三重の裏切りが横行する霹靂さんの物語に、もう一枚手を加えて四重にするとしたら。猊下がそれほどまでに魔劍目録にこだわる理由が知りたいと考えた凜さんは、偽の目録を上手に猊下の手元に届ける算段をつけるはず。それには魔族の眼も神蝗盟の眼も、視聴者の眼すら裏切る必要があるわけで。

殤さんが一人でも殴り込みをかけにいく、と意気込むところで、捲ちゃんが自分はお呼びじゃない、みたいな自虐的な言葉を言うところで、それをすぐ肯定してしまう殤さんがおかしいと思ったんだよね。あの目録を託す下りが、わざとらしいというか。

あれは近くで監視していたイビョンホンの眼を騙すためなんじゃないかと。

凜さんと捲殘雲、なんらかの方法で入れ替わる→捲殘雲(凜もしくは凜分身)刺されて目録を偽凜の手に渡す→殤さんは騙されたふりをしながら偽凜(捲)から七殺天凌と目録を取り戻すが、ビョンホンにやられてふたつとも奪われる→得意気に速水さんとこにふたつとも持参するビョンホン、みたいな流れに見えた。

照君臨と殤不患をぶつけて潰し合いをさせようとした猊下だけれど、奪われた七殺天凌を取り戻しにきた刑亥姐さんや婁さんと潰し合いをする羽目になり、苦労性だったビョンホンと明夫さんのどちらかは大怪我して隠居か。(お弁当は哀しいのでなしで。)楽しみにしていた目録は贋作で猊下は騙されたと怒り心頭。偽凜の捲ちゃんは駆け付けて来た丹翡ちゃんによって魔族の魅了を解かれる。

 

そういう狐と狸の化かし合いな展開だったら、優しい捲ちゃんには傷ひとつつかないからいいよなぁ、と。あ、でもどこかでうっかり田中敦子様が解放されないと、ナレーターで出て来られた意味がないから、さらに一波乱あるのか。まだまだ頑張れ捲ちゃん。