白百合
ぽつぽつ雑記。
・西幽玹歌は、啖劍太歳が、弦歌斷邪という一振りの魔剣を入手する物語。目録を処分し終える日まで、この魔剣は護り刀となって啖劍太歳の懐にあるのだといい。
・赤い浪さんの姿は花にたとえれば芙蓉のようなのだけど。白い浪さんの姿は一輪の白百合のよう。白百合の代表的な花言葉は純粋、純潔だが、一本だけの白百合の花言葉には、死者に捧げる花という意味があるのだという。
酒楼の店主:お前の新しい衣装を仕立てさせようと思うんだが、どの反物がいい? (沢山の反物が山積みになっている。)
若巫謠:この、色を。(白い生地を指す。)
店主:白、なぁ。そんな葬式みたいな辛気臭い色を選ばなくっても、お前さんの髪色なら青や黄色だって映えるだろうによ。
若巫謠:これがいい。
店主:わかった、わかったよ。歌姫さんが気持ち良く歌えるほうが先決だ。そいつで仕立てるよ。
母を死なせたこの声に、この歌に。縋るように生きている日々の空疎な身を。なぞらえて母への手向けの花としよう。
聞こえていますか、母上。