おいしく、まよう
年の差夫婦、という記事を書いてから、殤浪の歳の差に思いを巡らせてによによとしている。ざっくりこのくらい、とか、推測でおまかせ、とかもいいのですが、確かでも不確かでも、具体的な数字が上がってくると素知らぬふりもできないもので。
一期で三十代半ば、と言われた殤さんが、西幽玹歌の冒頭時に少なくとも二十代半ばであることと、西幽玹歌の冒頭時、幼年期浪さんは二期から遡って十年前、というのはあるらしく。
そういえば冒頭のシーンと、山を降りるまでの間に年月が経ってるかどうかもはっきりしない。あそこで数年経ちましたと言われてもわからないし。
でも、幼年期、なんだよね。少年期じゃなくて。
冒頭が12歳で、声変わりが来て山を降りたのが14歳。宮中の鶯になったのが18歳だとすると、太歳さんは30歳になってしまうのだよな。あのぎらぎらっぷりは、どうしたって二十代に見えるんだけど。そうすると、もっと出会いの時期を前に見積もるしかない。浪さん16歳の、殤さん28歳で、一期二期の間はさほどない、とでもしないと、若いっていうデザインの殤さんではなくなってしまう。うーん。
それにしてもこの年の差の、おいしさ。妄想を刺激すること。年上の相棒からいろんな性の手ほどきを受けて、おとなの階段をのぼっていくうぶな青年の話、って。いつかどっかで書いたな。書きましたな。え、幻覚じゃなかったんだあれ。まさかの、ちょっと。ひゃぁ。
浪さんが酒楼のアイドルとして、大事に店主に守られていたと仮定して。太歳時代の殤さんは今よりもっとワイルドそうだったので、何も知らない浪さんへの性教育は想像よりも手加減なしにハードだったかもしれない。何度も泣かされて、でもそれが当たり前なんだと思ってて。何もかもが殤さんでなければ物足りないくらいに淫らに育てられてたら、それは鬼歿之地を越えて追いかけても行くだろうな。
仮に睦っちゃんが殤さんといい仲になっていても。出会いの経緯も知っているし、包容力のある姐さんなので、逆に浪さんがうじうじしていたらはっぱをかけてくれると思うんだ。どーんと行って来いって。それもまた良き。というか、睦っちゃんポジになって殤浪をそばであたたかく見守りたい。