殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

何を書こう

気がつけば、今月は浪さんのお誕生月。去年の二月にお誕生日話をpixivにアップしてからもう一年経つんだなぁ。本当に早い。四六時中、殤浪の話を考えているうちに一年を刻んでしまった。特に西幽玹歌のあった昨年の秋~冬は加速度的に過ぎていってしまったので、何かに集中している時の体感時間の短さを感じる。最近は針を持ってちくちく縫ってたり、ミニチュアを作っていたりするとあっという間に午前が午後で、妄想を書いているのとはまた、別の萌えの楽しみがある。

 

お誕生日話、今年もまた上げたいけれども、物語がいろいろあり過ぎてひとつに絞れない。お誕生日にすれ違うふたりも見たいし、思いっきり重なり合ってるところも見たいし、海外(台湾)に出かけててもいいし、国内旅行(北海道)しててもいいし、せっかくの誕生日にうっかり風邪ひいて、おうちバースディになっててもいい。何も覚えていないと見せかけて、サプライズもよし。つまるところ殤浪ならば誕生日を祝う物語は、なんでもおいしいのだった。浪さんはどんなプレゼントをもらっても、殤さんからの贈り物だったら嬉しくてたまらないだろうし、殤さんも不器用ながら精一杯努力して、贈り物を考えるだろうしな。

 

前に書いた明治っぽいパロの、鍼灸師の殤さんと芸者あがりの浪さん夫婦が、ずっとお預けになっていた新婚旅行で、春の房総半島の民宿あたりに泊まりに行くのもいい。房総の春はあったかい。町場の置屋育ちで、海に来たことがなかった浪さんが、初めて目にする、光差す紺色の海と、振り返って丘に咲いている眩しい黄色の菜の花の群れ。見るものすべてが新鮮で美しくて胸が高鳴るのに、一番浪さんの心を揺らすのは、隣で歩きやすいように手をひいてくれている、優しい旦那様の笑顔なんだ。

 

夜になって、泊まった宿から聞こえる表の、寄せては返す波の音。耳の良い浪さんはざあざあと鳴るそれに慣れず、なかなか寝付けない。殤さんは一計を案じて、性を吐き出した後の微睡みを引き出し、浪さんの昂る気を鎮めて眠らせようとする。

海鳴りを背景にして、大波に煽られる小舟のように殤さんの上で乱れる浪さん。波が引き、そしていっそう強く押し寄せる。激しく揺さぶられて錐もみ状態になり、まるで溺れる人のように宙に手を伸ばしながら、寄せる波に達し、ひいてはまたそれ以上に襲い来る波に悲鳴を上げながら、ざぶざぶと殤さんのもたらす快楽の海に溺れていく。

沈む意識を、腕をとって引き上げられ、また波の頂点に放り出されて、真っ白になって落ちる。轟々と、外からも内からも波音が沸き起こっては静まる。繰り返すうちにわけがわからなくなり、気がつけば朝の光。

眠たげに目を擦る愛妻の手を引いて、殤さんは次の目的地へ向かうのだった。

 

そういうイメージで、殤さんには茶色っぽい羽織りつきの着物、浪さんには臙脂色の道行と淡い黄色の花柄の着物を着せて、カンカン帽なぞ被せて、旅行鞄を持たせて、っていう一式を縫うのもいいなぁ。本当に、立体があるとロマンが膨らむ。