殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

誰もが夢みた

三月の二十日に、西幽玹歌の特典であるオリジナルドラマCDの試聴音源がYouTubeにupされていて。これがまた、初っ端から殤さんと浪さんが酒を酌み交わしているという殤浪スタートだったのに、萌え転がらない殤浪好きはいないと思われる。

というかこのシチュエーション、二次でけっこう見た記憶があるぞ。殤さんと浪さんが美味しくお酒を飲んでる最中に割り込んでくる、お邪魔虫凜さんの構図。ドラマCDの脚本を虚淵さんが書いておられるのかどうかはわからないけれど、もしそうでもそうでなくとも、公式で同じ状況が再現されるとは思わなかったので、やっぱりみんなで見た幻想は現実に近づいてくるんだねと認識を新たにした。公式殤浪は台湾の霹靂さんのイベントでたくさん木偶さまの仲良し場面を作ってくれていて、ありがたくもフォルダいっぱい素敵な写真が溜まっている。ニトロさんではそういう動きもなく、まったく期待してなかったけど、冒頭を聞く限りだとちょっと期待していてもいいのかな、と。こないだのデジジャケットもすごく良かったしな。

 

ところで試聴のシーン、殤さんが月を見ながら考え事をしてる浪さんに声をかけ、聆牙に、浪が黙ってるのはいつものことだろう、的なことを言い返すとこで、殤さん慌てて言い訳をしていた。あれはやっぱり、久しぶりに差し向かいで飲んだ相棒が月明かりに照らされてあまりにも美しくて、思わずじっと見惚れてしまったのを誤魔化すようにどうした? と声をかけたように脳内変換余裕だった。西幽では見慣れていたから気づかなかったけど、いったん離れてみて改めてその綺麗な顔立ちに気がつく。物思いにふける憂いある面差し、伏せた長い睫毛に、酒精で濡れた赤い唇。出会った頃の幼さが抜けて、大人びた顔も似合うようになったと驚き、自分と浪との出会いから流れた年月を数えて感慨深くなる。しみじみ見とれていたら、なんだか聆牙がこっちを見てるような気がするぞ、と焦った。

 

年の差夫婦だと、光源氏じゃないけど、幼妻が年を経て花開くように美しくなっていく様をつぶさに見られるのがいいところ。咲きかけの蕾から育てて、大輪の花を咲かせた紅色の花を手折れる特権は、ただひとり、殤さんだけのもの。赤く赤く色鮮やかに咲いた月下の華を、ドラマCDで凜さんが去った後で、存分に散らしていただきたい。