殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

両片想いも

六日が玄鬼宗、蔑さまのお誕生日だったというのを今さら知って祝辞。おめでとうございます蔑さま。なぜだかこの方は軽々しく呼び捨てすることができず、昔からさま付けをしてしまう。ビジュアルも所作も美しくてカリスマ性ある領主。悪役なんだけど、慕ってくれる配下も、自分の為に命懸けで戦ってくれる部下もいっぱいいたんだよな、このひと。天刑劍を手に入れるのも、おかしな計略とか使わず、武力で真っすぐ取りに来たじゃないか。いい人のふりして騙して掠め盗るよりも、よほどまっとうで心ばえがいいと思う。無生さんの亡骸も丁重に弔うよう指示してたしな。悪なんだけど、まっすぐでまっとうな悪。赤子をさらって玄鬼宗の一員に育ててた、っていうのも、もしかしたら凶作の地方で、そのままでは口減らしのため親に殺されてしまう貧しい家の赤子をさらって、代わりに養育していたつもりだったのかも知れないな、とも想像した。だって、赤子を無事に育て上げるのって大変。夜泣きするし病気するし、規律ある集団にするなら学校教育だって必要だし。上が下の面倒を見て、下は上の言うことちゃんと聞いて。幹部がしっかりと統制して。その頂点に揺るぎなく立ってるんだから、剣集めの趣味はおいといても、蔑さまというひとは人間らしい、大人物だったのだろうなと。

だから今一期を見ても、悪役なのにも関わらず、蔑さまvs凜さんのシーンでは蔑さまを応援してしまう。そこは二期の狂狷さんと一緒かも知れない。ずっと狂狷さん頑張れーって思ってたしな。

一期キャラの蔑さまと二期の浪さんとは時系列的に絡みがないけれど、殤浪両片想いで蔑浪、殘浪というのは妄想したことがある。零シリーズの刺青パロみたいなもの。

生前、七罪塔にかけておいた術のせいで、亡くなったあとも夢の中の七罪塔に魂が留まり続ける蔑さまと幹部達と玄鬼宗。なぜか普通に暮らしているが、決してそこからは出られない永劫の檻。あの世とこの世の狭間にある夢の七罪塔には、ときおり迷い込む魂がいて、、、という設定。

とある理由で彷徨いだした浪さんの魂は、七罪塔に辿り着く。殤さんから冒険譚を聞いていた浪さんはなんとなくそれと気づくものの、どこか夢うつつで確証は持てない。塔の支配者である蔑さまに退屈しのぎに、剣と同じくらい熱心に収集されていた夜のお道具類で遊ばれるも抵抗できず、聆牙もおらず、塔から外へも出られない。ちなみに蔑さまは丹衡さんの魂も無生さんの魂も囲ってる、贅沢者。

このまま一生、殤に会えないのかと落ち込む浪さんを慰めてくれたのが、殘凶さん。浪さんのほうもどことなく、不器用だがまっすぐな質の殘凶さんを想い人の殤さんに重ねて、心を許すようになる。

宗主さまからお前も遊べと命じられ、崇拝する男からの命令と、迷い子に湧き始めた情とで、板挟みになる。なおかつ浪さんが自分を倒した殤不患の知り合いと知って、より複雑な思いになる殘凶さん。悪夢から解き放たれたい浪さんは、その葛藤を知り、忠義に従い自分を犯してその後に、首を刎ねよと殘凶さんに頼むのだった。たとえその先が境を越えたあの世であろうと、殤さんのいない世界に未練はない。

果たして、苦悩する殘凶さんのとった手段とは。浪さんの魂の向かう先は。残された殤さんはどうするのか。

 

まあ最後はちゃんと殤浪両片想いから殤浪両想いになってお清め〇〇〇で終わるお約束ですが。浪さんはもう二度と体から魂が夢の世界へ彷徨い出ないよう、大地の木々の気を持つ殤さんの精をたくさん腹に注がれると良いよ。