殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

しめきりに追われる

紙のご本を作ったことのない自分にとって、私用で締め切り、というものを意識する機会というのは本当に少なくて。もちろん仕事では何日までにこれやらないと、というのはあるものの。

ねんどろ浪さんの正式な発売日が決定してからここ数日と言うもの、ご飯を冷食やテイクアウト中心で済ませるぐらい、締め切りに追われるようなせわしない思いをしていた。

これはねんどろ浪さんに限らず全てのドールやフィギュアに共通することだと思うけれど、やっぱりお迎えする前には、お着物だったり新居だったり諸々小物だったり揃えておきたいじゃないかという。いらしてからゆっくりと揃えていく楽しみもあるけれど、普段着にするものぐらいはと。めちゃめちゃ簡易的な普段着だが。

たとえば浪浪のこんなシンプルスカートは、これから来る巫謠さんの為にも作ってる。

 

 

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丸首のTシャツを一枚縫うよりも、直線ばかりの着物一枚縫うほうがはるかに楽だからなぁ。丸首のTシャツは、首の丸い曲線を綺麗に縫うという果てしない試練があるので、縫い物素人にはまだまだ難しい。いつになったら現パロ仕様ができあがるやら。

 

 

◇◇◇◇◇

 

浪浪は最近、元気がない。

いや、三人目の殤不患がやってきたことで、今まで共にいた殤殤が己だけの伴侶となるのが決まり、憂いが消えた分、一時は明るさを取り戻したのだが。

このところの殤殤どもといったら、ねん殤を頭になにやら忙しそうに立ち働いていて。何をしているのか浪浪が尋ねても、はかばかしく返答がないのである。

もうすぐ来るねんどろ浪を迎える準備をしているのだろうと思うが、それならば自分にも手伝わせてくれればいいものを。浪浪は別室で茶でも飲んでいてくれとそればかりで、部屋に入れてくれないのだ。

せめて、部屋の外から自慢の耳で中の様子を窺うが、漏れ聞こえてくる会話といったら、『不器用は手間暇かけて補わねぇとな。』『そっちの柱、支えててくれ。』『やっべ、床に金粉ぶん撒いたぞ、踏むなよ。』等々、それ自体では推測できないものばかり。

最初はわかりやすく拗ねていたものの、そんな日が二日も三日も続けばだんだんと悲しくなってくる。あと一週間もすれば全部わかると殤殤は笑うけれど、それまで蚊帳の外に置かれているのは辛い。

 

と、悩んでいたところに、悩んでいる場合ではない案件が持ち込まれた。

これ着て、これも、と持ち込まれる衣装の数々。仮縫いと、完成形のフィッティング。

「浪浪。最近俺達に隠れて、家主と何をやっているんだ? 」

「……お前達だとて教えてはくれぬだろう。俺も言えない。」

これは、軽々しく言うべきではなかろうと思われた。殤殤やねん殤ならともかく、新しく来た殤不患には特に。

ふうん、と怪訝そうな殤殤に心の中で謝って、浪浪は新しく出来た秘密を胸の奥に押し込むのだった。のんびり茶なんか啜っている暇がないのは、確かだった。

 

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あーでも、忙しいけれど、楽しい。きっと、ねんどろ浪さんを待っている日本各地の殤浪/浪殤好きさんのおうちでも、同じように今頃いろんな準備が進んでいるんだろうなと想像すると、わくわくする。お迎えしたらきっと、いろんなお迎え画像が見られるのだと思うとね、それも楽しみのひとつ。

前にも書いたけど、まだまだAmazonさんでは6000円以下で新品殤さんが買えるから、ねん浪さんのお迎えだけを考えてる方で、おうちに殤さんがいない人はぜひともセットで殤さんも迎えてあげて欲しいんだな。そのほうがねん浪さんも安心する。