殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

ネクロと鈍器とSMと

10月の東離コラボから遊び始めた凍京ネクロ、しばらく星5の鈍器でないなーと思っていたら、3月一発目の収集イベントに星5鈍器が出てくれた。自分のプレイ状況だと、収集イベでは集められて30凸武器3本が限界なのだけど、殤浪強化の為にそれくらいは欲しい。

東離コラボってめちゃくちゃ普通だったんだなぁ、とあらためて思うぐらい、ネクロのシナリオや回想というのはぶっ飛んだものが多くて。4か月しか遊んでないのになんでもありでかなり濃かったなって印象で。今回のSM話もまた非常に濃厚でありました。こんなん一般版でやって大丈夫なんだろうか。しかもラスボスさんのヴィジュアルたるや、各種お道具がハンパねぇ。

 

(ちなみにコラボ殤浪以外で好きなキャラはダントツで無職ちゃんもとい無前ちゃん。うちで使用頻度が高いのはドレ蜜さんと神戸羽笛ちゃん。羽笛ちゃんは10月からこっち、星5ハンドガンが落ちるイベントが多かったのと、パッシブスキルが浪さんや凜さんのバフに良いので活躍して頂いている。他に回復係でエヴァさん+一条さんの二枚にどっしりと控えてもらうと、時間はめちゃめちゃかかるけれどhell相手でも落ちない。道場は面倒で遊んでないので、ミッション用に丹翡ちゃんと有栖アリスさんと美遠さん御子神さんと、使うのはほぼ同じ面子で10人前後。)

 

こういうイベント見てると、推しCPにもSMプレイやって欲しくなりますね。でも凜殺であれば凜さんが吊るされた無生さんに鞭を振るう姿が台詞から何からすぐさま妄想できるのに、殤浪だとめちゃくちゃ難しい。殤さん優しいから、途中で絶対責めきれなくてやめてしまうんじゃないかと。あんまりハードなプレイじゃなくて、ソフトなのだったらいけるだろうか。

 

◇◇◇◇◇

 

「っと、ここだ、このスタジオだ。」

ファッション誌のモデルでありながら、最近は写真家としても頭角を現してきた年上の恋人、太歳に連れられて、白浪は郊外にある貸スタジオにやって来ていた。

受付をしてくれた女性の店長に案内され、機材を担いだ太歳に続いて薄暗い室内に一歩足を踏み入れ、白浪は思わず足が竦んだ。

事前に、今回の写真の依頼はSMプレイのカットである事は太歳に聞かされていた。それでも造り付けの棚に並べられた、いわゆる大人の玩具の数は圧巻であり、コンクリート打ちっ放しの室内は非日常の異様な空気が流れていた。部屋の短端の壁沿いには乗馬鞭やパドル、手錠や鎖がかけられ、スポットライトの当たる長端の中央には天井から吊るせるように長い鎖と、足元にも何かがかけられるような短い鉄輪が伸びている。

(……あれに、吊るされる。両手を拘束され、全身に縄をかけられて、)

想像すると緊張で喉が渇いていく。薄い色付き眼鏡とマスクの下で生唾を飲んだ白浪に気づいたのか、店長の眼を盗んで太歳の手がするり、と白浪の薄い尻たぶを撫で上げた。

「っ! 」

すんでのところでマスク越しに口元を抑え、悲鳴を堪える。同時に、午前中から散々寸止めで焦らされた、自宅での出来事を思い出した。

 

話は二週間前に遡る。

(「SMの写真っていっても、あくまでフリだけだ。そこのスタジオは、撮影用の小道具は揃ってるが、実際には使用できないようそのほとんどが固定されてる。使っていいのは撮影者の持ち込み品だけで、プレイ自体は禁止。」)

(「それじゃ、演技で、ってこと? 」)

(「おう。SM風の写真が撮れる貸スタジオってだけで、SMクラブじゃねぇからな。大体本物のクラブだったら、会員でもない素人に写真の許可なんざ降りないさ。」)

だけど、被写体の100点の表情は欲しい。無論、幼馴染みのよしみで白浪にMっ気がないのは太歳も理解しているし、そもそもそう簡単に被虐の悦びに目覚めるはずがない。けれども、そういう性癖のモデルを頼んで撮影してもいいか、という問いに、白浪は悩んで悩んで、嫌だと答えた。自分が頑張るので、それで駄目だったら変えて欲しいと。

ざっくりだがふたりでシチュエーションも考えた。肌はあえて大きく見せない。白い、僅かに肌色が透けるガーゼの襦袢を着て、赤い麻縄を上半身にかける。髪は低い位置で二つ分けにし前に流してうなじを見せ、目元は白く長い鉢巻で目隠しをする。

縄のかけ方も練習し、当日はスタジオの店長が心得があるというので、プロの眼で安全性をチェックしてもらえば良しとなった。

残るは当日昼の下準備である。

「………っ、そこ、当たるっ、切って、いっかい切って! 」

「イクときはちゃんと教えるんだ。」

「あ、あ、あ、あっ、イキそう……! ……あ、」

「お望み通りスイッチを切ったぞ。は、すげぇ、物足りなさそうな顔。」

「悪、趣味……! 」

「お前が嫌なら別にやめてもいいんだぞ? 」

「いや、じゃない、です。お願いします。」

「どうか、お願いします、ご主人様だろ。」

「お願いします、ご主人様。」

モデルの経験で被写体慣れし、兄のライブで大勢の観客の前でバックコーラスを務めた胆力があるとはいえ、演技素人の白浪がアダルトで性的な芝居をするのは難しい。よって、仕込みをしてゆくことにした。リモコン付きの電動プラグをアナルに挿入し、強すぎず弱すぎずの刺激で幾たびも焦らし、それらしい言葉責めで心を揺さぶりながら、こぼれた先走りの滴を全てタオルで吸い取った。

異物の収まった白浪の体内は無意識のうちに何度もナカを締め付け、車が走行する振動にも性感が高まり息が上がる。深まる欲にいよいよ内側の刺激だけで達しそうになり涙目で訴えると、太歳は兄の愛車の黒のSUV車をコンビニの駐車場に停め、波が引いて落ち着くまで休ませた。

「俺がイっていいというまで、勝手にイクな。」

「はい、ご主人様。」

それを道中、繰り返すこと4回。眼鏡とマスクで深く隠した顔は、さぞ浅ましく、物欲しげになっていることだろうと白浪は羞恥に唇を噛んだ。

でも、他のひとでは、撮って欲しくない。我儘を言った以上、プロとして太歳に応える義務がある。

とろとろと欲の埋火が燃え続け、くずおれそうになる腰を叱咤し、部屋の隅で薄地の白襦袢一枚になった白浪は、機材の準備を終えた太歳に縄をかけてもらった。店長のチェックも終わり、眼鏡とマスクを外して両腕を同時に束ねる枷をつけ、枷についている輪と天井から伸びる輪とを長い鎖で繋ぐ。足首は下着を脱いだ後に右片足だけを床の拘束具に繋いだ。

鎖を確認し、注意事項を言い置いて店長が出て行く。使える時間は限られていた。

持参した白い目隠しで太歳に目を覆われると、視覚が遮断された分、体に科せられた刺激が他の感覚に振り分けられて上昇する。縄の刺激は最初はごく弱く感じて、もっと力を入れて縛っていいのにと思うほどだった。が、時間が経つにつれ襦袢越しにもはっきりとわかる締め付けになり、高まる拘束感はまたそれを施した太歳への隷属をも強めていた。

「始めるぞ。」

いつもよりも冷たく感じる太歳の声。背筋がぞくりとし、腰の奥がふるりと震える。

そこからは太歳の言うがままだった。腰をひねって、と言われれば可動域の許す限りひねり、唯一自由な左足を上げ太腿を晒し、背を逸らした。

注文された姿勢をとる。暗い世界でシャッター音が響く。鎖を頂点にぐるぐると回り、白浪が方向感覚を失くせば、太歳の手が伸びて来てこちら、というように正面を向かされた。

なにもかもが太歳の手の内、ご主人様の思うがまま。支配され陶酔する感覚に次第に心地良さを感じている己に、白浪は気づく。

「なぁに許可なく勝手におっ立ててんだ? 」

「す、すみません、ご主人様。」

「仕置きがいるな。」

普段、太歳は優しい。ベッドで意地悪になることもあるが、常に白浪の体を気遣ってくれる。それが。

突如電動プラグのスイッチを入れられ、目隠しの下で白浪は目を大きく見開いた。

「あああっ! 」

フラッシュが焚かれ、撮影音が響いた。どくどくと心臓が高鳴り、毛穴が開いて汗が吹き出す。これは、不味いと白浪は思った。長い時間をかけて一滴ずつ蓄えられてきた性感が、コップの水がふちからこぼれるように決壊しそうになっている。

「勝手にイクなよ。そのまま45度、顔だけ右向けて足上げろ。」

「あ、は、はい。」

うぶだった白浪の体を、前を触られなくともナカだけでイケる淫蕩な体に仕立てたのはこの年上の恋人である。今の体の状況だって白浪自身よりも解っているはずだった。ほんのわずか身じろぎしただけで屹立が弾けそうなのに、要求は非情だった。

「早くしろ。」

「は……、い。……はぁ、はぁ、はっ、」

少しでも腰の熱さが喉から逃げるよう荒い呼吸を繰りかえし、もうダメだという思いと、ご主人さまの言いつけを守らなくてはという思いと、せめぎ合う苦しさの中で白浪はゆっくりと位置を変えていく。

苦しい。イキたい。車の中でも、なんどもなんども我慢した。今も、ずっと我慢してる。縄、ぎちぎちして痛くてしんどい。ああでも乳首が擦れているところがさっきから、ずっとじんじんしてたまらない。

またフラッシュ。シャッター音。プラグの振動が強くなり、白浪はひっと悲鳴を上げた。

「動きが遅い。次、足下げてちょっと膝折って。」

出る、も、出そう。許して、ご主人様、どうかもう許して下さい。

「まだ我慢できるだろう、お前はいい子だからな。」

不意に優しくなった太歳の声に、かえって絶望を煽られる。唇の端からつっと、飲み込みきれなかった涎が垂れた気がした。

「いや、もう、ぁぁぁあああっ!! ……ぐっ!! 」

「おっと、一日やそこらの躾じゃ足りねぇか? 」

イケるはずだった。下肢がつっぱり腰がいきんで、精液が尿道を勢いよく駆け上がろうとする矢先に、いつの間にか近づいていたらしい太歳にぐい、と屹立を握りこまれた。堰き止められた苦しさに白浪は激しく身悶えし、頭上の鎖ががしゃがしゃと鳴った。両足に力が入らず、腕だけで吊るし肉のようにぶら下がる。

「はぁ、はぁ、はぁ、はっ、」

「おー、たまんねぇ、すげぇイイ顔。って、褒めちまったら駄目なのか? 俺も向いてねぇな。」

もはや息も絶え絶えの白浪に、シャッター音と、どこか嬉しそうな声が聞こえた。

目隠しの下で呆然と目を開き涙をこぼしながら、白浪はその声が、ひどく嬉しいと思った。味わったことがないくらい苦しめられているのに、嬉しい。

ご主人様。あなたが喜んでくれるなら、俺はなんでもするよ。

 

◇◇◇◇◇