殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

素晴らしき異世界旅行

すっかりと土曜夜から日曜の夜更けのお楽しみになった東離三期、第二話もまた濃い展開でありました。面白いんだけれども、見てる間中、もったいない、もったいないともったいないおばけのように呟いていたのはやっぱり殺陣シーン。ご本家様だと、ひとつの戦闘シーンでカップ麺ができちゃうぐらいは長いのに、東離だと尺の都合でひとり頭のシーンが数十秒になってしまうのは仕方がないとはいえ、短いようもっと見たいようと欲張りになってしまう。

霹靂さんの操偶技術の真骨頂は、歌舞伎でいうと荒事、やっぱり殺陣だったりアクロバティックな部分だと思っているので、東離もバトルシーンを増量した愛蔵版かなにかが出ればいいのになぁ。

 

逢魔漏にやけに詳しい殤さん、まるで過去に逢魔漏によって世界を渡り歩いたみたいな実感のこもった解説者ぶりで。そうじゃなければ五割なんて具体的な数字、出て来ないだろう。やっぱり西幽出身じゃなくて、どこか違う世界からやってきたと考えてよさそう。

三期は冒頭から、前シリーズよりご本家あるあるなシーンが盛り込まれてると感じてたけど、二話でもまた、突然現れた本編とあんまり関係なさげな異世界におつかいさせられる、とか、谷底に転落して死んだと思われていたキャラが何食わぬ顔で次シリーズに登場、とか、入り口を拡大して下さる脚本になってる。

虚淵さんはもともとは、布袋戲を日本に紹介したいがために東離の企画を考えたらしいので、けれどもこの五年で、日本で霹靂さんの知名度が大きく上昇しているかといえばそうでもないので、殤さんの生まれ故郷に関しては禁じ手のようなものを使ってくる気がする。五期のラスト、魔剣目録の処分が無事に終わって故郷へ帰った殤さんとその連れ合いの浪さんを迎え入れたのは、苦境の主、素還真だった、とかね。瑠璃仙境が実家のご近所さんにあるんだきっと。殤さんの師匠になりそうなのは誰だろう。間口を広げるために、そういうコラボで終わるのもいいと思う。

 

二話で一番良かったのは鬼奪天工! 婁さんとマッドじいちゃんの邂逅、石田さんと上田さん、特に上田さんですよ。サンファンの会話ってどうしても、日本語の台本を台湾語訳して、それを口白師さんが台詞読みして、その音に合わせて操偶するっていう手順を踏むので、元々の日本語台本を使ってアテレコするとあの独特の抑揚と間に、日本語台詞の尺が合わないっていう違和感があるのだけど、一話も二話も初参加組の明夫さんビョンホンがたまに、おや?て部分があったんだけど。

二期のときに石田さんが全然違和感なくてすごいやと感動してたら、上田さんはその上を行くすごさだった。上田だけに。なんて自然なセリフ回し。マッド鬼じいちゃん、出番が少なかったらこれは勿体ないなぁ。やっぱり上手い方々をキャスティングしてますな、東離は。

 

二話の浪さんはまた、一話に引き続き働き者の嫁御だった。迷子の捲ちゃんを探し出したり、毒霧を音圧の刃で弾いたり。毒霧の時は一行の盾になるよう前に出て、殤さんが思わず息を飲むようなカットがあったのが印象的だった。あなたの嫁さんは危なっかしいんだから、ちゃんと袖をつかまえておいて下さいよ殤さん。

内心でハラハラしている殤さんと、うちの旦那様、殤様達と魔脊山に行ったきり帰ってこないけど大丈夫かしら、とハラハラしている丹翡ちゃんと、魔脊山のてっぺんにあぐらをかいて座って、ちゃんと働け凜雪鴉、さもないとまた外道呼ばわりされるぞとハラハラしている無生さん。三者三様のCP模様を想像すると楽しい。