殤浪@サンファンドットコム

【Attention!】こちらはBL要素・18禁の内容を含みます。どうぞご注意下さい。Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀 のキャラクターのカップリング推しの管理人、律による、腐向け二次創作記事中心のブログとなってます。

師父の

・白巫謠さんの幼さ。置かれた環境において、これはちょっとおかしいぞ、と。気づいているのに動けない頼りなさといいますか。十代のこどもこどもしたところがまた、新鮮でした。

二期の時に、この子はあんまり頭で物を考えなくて、知識や経験よりも動物的な勘で動いてるんだろうな、と解釈してたんだけど。違いました。山で暮らして、それこそ歌と剣しか教えられていなかったせいで。酒場においてはろくでもない人間しかいなかったせいで。自分の頭できちんと物事を考えて判断する、ということを、教われなかった子だったんだな、と。知らないから、勘で動くしかなかった。二択どころか一択だった。知らないから、他人に振り回されて生きるしかなかった。
映画でも最後のほうではもう、道理よりも自分の耳目を信じるって開き直ってましたけど。そういう子なんだな。

狂狷さんに指摘されて初めて、自分がしてきたことに気づくシーン。狂狷さんもかなりあきれてたけど。何にも教わらずに、閉ざして生きるっていうのはそういう恐ろしさがあるんだなって。無知で、無垢ゆえのこわさ。考えのなさ。聆牙の警告にも関わらず、狂狷さんの誘いに乗って宮中にほいほいついていってしまったのも、考えることを知らないから。
睦っちゃんと殤さんにも皇女の件では指摘されて。教えてもらわないと、気づかない。
いっそ獣のままでいい、と山に引きこもっちゃうあたりがまた。でも、そこで、人としていろいろ考えるきっかけをくれたのが睦っちゃんだとしたなら、睦っちゃんは浪さんを歌う獣から人に変えた恩人。第二のおかあさん。

殤さんと睦っちゃんのもとで、きっとひとつずつ、浪さんは新しい物事の考え方を学んでいくんだ。知らなかったことをひとつずつ知って、大人になっていくんだろう。太歳さんはやっぱり、師父だった。